お久しぶりです。
大阪から一度アップしたのですが、その後、福岡に飛んだり、と
このところ動いたり、色んな出会いに忙しくしていました。
その中での学び, etc. またこれからご紹介します。
グラミーに続き、アカデミー賞の発表ありましたね。
コリン・ファース、「
英国王のスピーチ 」の受賞
Facebookの誕生を描いた、
「ソーシャル・ネットワーク」 とは
対照的な映画でしたが、音楽そしてやはり、コリン・ファース、
良かったですね。吃音をなおそうと出会ったスピーチセラピスト、
Lionel Logueとの友情に発展する関係は事実として素晴らしいですね。
また、王室に生まれたものとしてかなり強引な左利きやX脚の矯正や、
持って生まれたものとは違う方向に家のため、国のために進まなけれ
ばいけないコリン・ファース演じるヨーク公の責任と悩みが
よく描かれていました。吃音は幼少の頃の経験、心の傷と深い
関係がある。。。Logueさんはそこに気づいていた。。。
コリン・ファースは、「ブリジットジョーンズの日記」やPride &
Prejudiceといったイギリスものでの、自信のあるエリート、
でもどこかちょっと優しさを秘めたカッコイイ役が上手くて声もいい
ということで、なんとDVDを持っていたりするのですが(ブリジット役の
レネー・ゼルウィガーもいい!)去年、アカデミー賞候補となった
「シングルマン」が素晴らしい
この映画は、兎に角、美的。デザイナーとして有名なトム・フォード
が監督をした映画なので当然ともいえますが、画面、音楽、装い、テーマ、
すべてが美しい。。。
恋人を失って8ヶ月。もう、今日で人生を終わりにしようとしている
大学教授をコリン・ファースが演じています。この役は彼にとトム・フォード
が説得しに行き決まったようですが、たった一日のなか(プラス回顧シーン)
で、伝わるものの深さが見事です。顔のほんの少しの変化、目で伝える
愛おしさ、優しさ、哀しみ等々、よく出てます。そして、他の俳優もとても
いいんです。余り、筋をいうとネタバレになってしまいますが、自殺しよう
としていた日の終わりには「世界を違う目で見始め、今を生きている自分を
見いだし、世界の美しさに直面する。」原作の小説にはなかった部分を
トム・フォードが自身で書いた脚本に付けたしたものとか。今を生きること
の大切さを伝えるものにしています。そして見に来た人が人生を大切にしたい
と思うもの、映画はそういうものであって欲しいとも語っています。
主役のジョージ(コリン・ファース)が最後の日にしようと思っている時に
気づく美しさや優しさ。その人生の美しさを感じ始めると色彩も鮮やかに。。
VIDEO オリジナルの音楽は、梅林茂さんという方の作曲によるもので、こちら
も美しい。何度も映画を繰り返して観て作曲されたようです。
明るいコメディーではありませんが、何故か何度も見たくなる美しい作品
です。今回の「英国王のスピーチ」でコリン・ファースを気に入った方も、
そうではない映画ファンで見逃した方も是非どうぞ。レンタルにするか、
買うかはあなた次第ですが。